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滅菌、殺菌、消毒について

Sterilization
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キノピー先生
大学准教授 兼 ベンチャーCEO
20年以上、乳酸菌の研究に従事。現役の大学教員。大学の研究成果を社会に還元するために2021年に大学発ベンチャー企業である合同会社プロバイオを設立。最高経営責任者(CEO)を務める(兼業)。

専門分野:乳酸菌や発酵食品の機能性
きんこちゃん

センセイ、今日はなんのお話をしてくれるんですか?

キノピー先生

そうだね。食品衛生や微生物のハンドリングで必要不可欠な殺菌法についてお話しようと思います

きんこちゃん

重要だけど意外と知らない内容ですね。よろしくお願いします!

私達が実験をするとき、様々な殺菌方法を用いて無菌操作を行います。一般的な滅菌、殺菌、消毒法を以下の通りです。

  • 高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)…最も一般的な滅菌法。ガラス器具などの口をアルミホイルでフタをし、高圧条件化、加熱して滅菌する(オートクレーブ)。(一般的な条件:121℃、15分間または20分間)
  • 乾熱滅菌…紙など水に濡れると不都合なものを滅菌する際に使用する方法。乾燥条件で加熱し滅菌する。(一般的な条件:160〜170℃で120分間、170〜180℃で60分間、180〜190℃で30分間)
  • 紫外線殺菌…滅菌室やクリーンベンチなどで使用。紫外線により、殺菌を行う。ヒトの皮膚や眼の水晶体タンパクに悪い影響があるので、使用する際には注意。
  • 火炎滅菌…ガスバーナー等を用いて直接ガラス器具などを加熱し殺菌を行う。やけどに注意。
  • アルコール消毒…70%エタノールを使うのが一般的。脱脂綿やティッシュペーパーなどにアルコールをつけ、器具や手指・皮膚を直接消毒する。

その他、薬品による殺菌(次亜塩素酸ナトリウムなど)、オゾン水による殺菌、煮沸による殺菌、ガンマ線による滅菌法などがあり、場合によって適宜使い分けます。特に次亜塩素酸ナトリウムでの殺菌は、野菜等の表面殺菌に頻用されています。表面にくっついている病原菌をこれで殺菌しています。オゾン水による殺菌も一部取り入れられていますが、主力は次亜塩素酸ナトリウムだと思います。敏感な人は塩素臭さを感じる人もいるみたいです。残留塩素やトリハロメタンの問題もありますが、感受性が高い人以外は基本的には問題ないと思います。心配なら外食やお弁当などを避けるなどの工夫が必要でしょう。

その他、適宜追加していきますね。

キノピー先生

名前:キノピー先生(大学の准教授) 専門分野:乳酸菌や発酵食品の機能性 20年以上、乳酸菌の研究に従事。現役の大学教員。大学の研究成果を社会に還元するために2021年に大学発ベンチャー企業である合同会社プロバイオを設立。最高経営責任者(CEO)を務める(兼業)。

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